
AUDIO-TECHNICA
Audio-Technica ATH-M50x プロフェッショナルモニターヘッドホン
EDITORIAL SCORE
100点満点で評価
DTMの定番モニター。20年使える品質を実売2万円以下で。
※価格・在庫は変動します。最新情報はAmazonでご確認ください。
Recommended For
こんな人におすすめ
DTM・動画編集をする人、有線で確実な音質が欲しい人
Highlights
主な特徴
- プロスタジオ定番のモニター機
- 45mm大型ドライバー
- 着脱式ケーブル3種付属
- 90度回転で折りたたみ可
- 有線専用・遅延ゼロ
Strengths
良い点
- +実売2万円以下とは思えない音質
- +ケーブル着脱式で長く使える
- +DTM・配信現場で定番の信頼性
Trade-offs
気になる点
- −有線のみでBluetooth非対応
- −デザインがプロ仕様で硬派
- −密閉型だが音漏れあり
Specifications
スペック
| ドライバー | 45mm |
|---|---|
| 重量 | 285g |
| インピーダンス | 38Ω |
| 感度 | 99dB |
| ケーブル | 着脱式(1.2m / 3m / カール) |
| 接続 | 有線 3.5mm |
Editorial Review
編集部レビュー
Audio-Technica ATH-M50xは、世界中のレコーディングスタジオ・配信現場・動画編集デスクに置かれている定番モニターヘッドホンだ。ワイヤレス全盛のいま、あえて有線の本機を選ぶ理由は明快で、「2万円以下とは思えない音質」「ケーブル着脱式で長く使える設計」「遅延ゼロの確実性」という3点に尽きる。リスニング用途でも十分通用する完成度を持ちながら、DTM・配信・動画編集といった“仕事の道具”としての信頼性が圧倒的に高い、息の長い名機である。
音質:モニターと呼ぶには楽しすぎる絶妙なバランス
ATH-M50xは45mm大型ドライバーを搭載し、低域から高域までフラットに近い帯域バランスを持つ。とはいえ完全なリファレンス機のような無味乾燥さはなく、低域がほんのわずかにブースト、高域に存在感のあるピークが残されており、ロック・EDM・J-POPなどでも“楽しく”聴けるチューニングだ。 この絶妙な味付けが、本機を「モニター用途にも使えるリスニング機」として広く支持される理由になっている。プロ用途では正確な定位とアタックの立ち上がりが評価され、DTMでミックスバランスのチェックに使えるレベルの再現性を持つ。リスニング用途で使っても解像感とパンチがあり、2万円以下の価格を考えれば破格の音質といえる。
ケーブル着脱式・折りたたみ:道具としての設計思想
M50xの大きな特徴が「ケーブル着脱式」であることだ。付属ケーブルは1.2mストレート・3mストレート・カールコードの3種類で、机上作業・スタジオ・楽器演奏といった用途に応じて付け替えられる。ケーブルの断線は有線ヘッドホンの寿命を決める最大要因だが、本機は交換すれば本体は壊れるまで使い続けられる。 90度回転で片耳モニターも可能、内側に折りたためるためカバンに入れても嵩張らない。デザインこそプロ機材然としているが、機能的には「持ち運び・取り回し・耐久性」のすべてに気が配られており、長く使うほど良さが沁みる設計思想が貫かれている。 有線専用でBluetooth非対応な点は、見方を変えれば「電池切れ・ペアリング切れ・遅延・コーデック格差」とは無縁ということ。動画編集・配信での口元と音のズレ、DTMでの遅延――いずれも有線なら原理的に発生せず、確実性を求める用途では絶対的な強みになる。
リスニング用途での使い勝手:意外と万能
ATH-M50xはモニター機として知られる一方、自宅でじっくり音楽を聴くリスニング用途でも非常に高い満足度を得られる。インピーダンスは38Ωと駆動しやすく、スマホ直挿しでも実用音量を確保できるため、専用アンプは必須ではない(ただしDACアンプを噛ませると音場と解像感が一段上がる)。 密閉型ながら遮音性は中程度で、深夜の自宅利用にはちょうどよい音漏れの少なさを備える。一方、外出先で使うには本体サイズと有線という二重のハンデがあり、屋外メインなら別機を選んだ方が現実的だ。あくまで「家・スタジオ・デスクで使う1台」と割り切ることで、本機の価値は最大化される。
競合機との比較
同価格帯のリスニング向けモニター機としてはSony MDR-7506やSennheiser HD25が比較対象になるが、M50xはケーブル着脱式・折りたたみ・密閉型としての音漏れの少なさで実用性が一段高い。 上位機のATH-M70xはよりフラットな業務用チューニングだが、価格は約2倍。リスニングも兼ねるならM50xの方がコスパは明確に上。 ワイヤレス機との比較は本筋ではないが、Sony WH-1000XM4・XM5などのANC機が屋外用途を担い、屋内・有線用途をM50xが担う、という二台体制を組むユーザーが多いのも、本機の用途の明確さを物語っている。
Verdict
結論
ATH-M50xは「2万円以下で20年使える有線ヘッドホン」という稀有な存在だ。発売から10年以上経過したいまも現役で売れ続けており、新機軸ではなく完成度で評価されるロングセラーである。DTM・配信・動画編集を仕事や趣味でやる人にとっては、ほぼ即決級の選択。リスニング目的でも、有線で腰を据えて音楽を聴く環境があれば後悔のない投資となる。屋外用ANC機を別に持っている人の“もう1台”としても、本機は最適解に近い。
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